【第1章】 小1で刷り込まれた人に注目されるという恐怖。

私は幼少期から内気な子でした。
あやとりと折り紙が好きなめちゃめちゃ根暗なインドア派。
今思うとちょっと気持ち悪いですね。笑

友達付き合いも狭く浅くという感じでした。
当然、親友と呼べる人もおらず、人目を気にして様子を伺うことばかりをしてました。

、父の仕事の都合で小学1年生の夏休み中に引っ越しいきなり転校という、
一大イベントがきっかけになった気がします。

訪れた恐怖体験

小学校に入学して、1学期で転校。
初体験の夏休みでいきなりの引越し。

そして突然訪れる全く知らない人たちの前で自己紹介。

「じゃあ、クラスのお友達に自己紹介をしましょう!」
私の中にうずまく不安とはうらはらに、明るく元気に振舞い残酷なまでの先生の笑顔。
どんな感情をいだいているのかわからない表情の少年少女の突き刺さる視線。
なにを言えばいいのかもわからず静寂に包まれる。。。

向けられた目線に痛みに耐えられず、無言でうつむいたまま。。。
どれだけの時がながれたのか。

たまりかねた先生が元気な声で質問します。
「おなまえいえるかな?」
「どこのしょうがっこうからきたのかな?」

のどから振り絞っても横に立つ先生に届くくらいの小さな声。
すべて先生に代弁してもらう・・・。
先生が聞き取れず間違えても訂正すらできない自分。

人にどう見られているのか?どう思われるんだろう?という不安はここで刷り込まれたと思います。

その時の光景は明確に覚えてるのに、 他はあんま覚えてないなぁ。笑

学ぶことに快感をおぼえた少年時代

勉強はできた方でした。
通知表も”4”か”5”が並んでいました。(体育以外だけど)

内気な私は授業中も積極的に発言することはありませんでした。

そんなある日、私に転機が訪れます。
授業参観で、とある出題された問題。

誰も手を上げることがなく、授業参観なのにいつも目立ちたがる子まで、
発表をしないという時間が過ぎました。

心音が聞こえそうなくらいドキドキしながら、
意を決して発表したことで、いままでとまったく違う光景が広がり興奮しました。

「おぉ〜、いい発表だ。すごいな!」
感心しながら笑顔の先生に言われると。

「すごいねぇ」
後ろに立つ父兄からも聞こえるささやき声。

私は優越感に震えました。
褒められることがこんなに気持ちいいもんだと。

そこから授業をしっかり聞いて、学ぶことの楽しさを体験しました。
学ぶことで人に認められるという実感は幼心に快感でした。

徐々に授業中に発言することが増えていきました。
もっと褒められたいという下心から。笑

だんだん物事の分別がつくようになってくると、訪れるのが反抗期。
とにかく親に反抗しまくり、兄弟にあたりまり喧嘩ばかりでした。

そんな反抗期にイヤなことを避けるために決意したことが。。。

第2章へ続く。